新築物件を購入するよりも住居取得に掛かる費用を安く抑えられると、中古物件をお求めになってフルリノーベーションする方が増えています。
今回の記事では、中古物件をフルリノベーションするメリットとデメリット、工事に掛かる費用などについて解説しています。
これからお住まいをお求めになる方は、ぜひこちらを参考にしてください。
中古物件の購入時に知っておきたいフルリノベーションとは
フルリノベーションとは、建物をスケルトンと呼ばれる骨組みだけの状態にして、部屋の間取りを大きく変更するような、家全体に及ぶ大掛かりな工事を指します。
改修前にはなかった、新たな設備を建物にくわえて付加価値を上げることを目的として、このような規模の大きい施行がおこなわれます。
参考までに、「リフォーム」とは劣化部分だけを補修する規模の小さい工事を指す建築用語です。
また、通常使用される機会の多い「リノベーション」は、内装や外装の工事をして新築時にはなかった機能を付け加える施行を示しており、フルリノーベーションとの明確な使い分けはされていません。
中古物件をフルリノベーションするメリット・デメリットとは
中古物件をフルリノベーションするメリットとして、以下の3つが挙げられます。
固定資産税を安く抑えられる
建物は築年数が新しいほど固定資産税が高く付いてしまいますが、中古物件をフルリノベーションした場合は一部の例を除いて、税率が上昇することはありません。
不動産の選択肢が増える
お住まいを探す際に、新築物件にこだわらずに中古物件も含めて検討すると選択肢が広がります。
主要駅の近くや、繁華街の近くで、物件を探しやすくなるので、希望条件に合った不動産を購入できます。
自由に間取りを変更できる
大きく間取りを変えられるフルリノベーションであれば、ライフスタイルに合ったこだわりの家を造れます。
一方で、中古物件をフルリノベーションするデメリットとして、以下の3つが挙げられます。
住宅ローンを利用できない
フルリノベーションは住宅ローンの適用対象外になるので、金利の高いリフォームローンを利用しなくてはなりません。
工事が長期化しやすい
大掛かりな工事になるため完成までに4か月〜6か月を要するケースも多く、仮住まいの家賃が嵩んでしまいます。
中古物件のフルリノベーションに掛かる費用相場は
使用する素材や導入したい機能、さらにお部屋のデザイン、面積によって、工事に掛かる費用は異なります。
平均的な費用の目安として、マンションは850万円前後、戸建ては1,250万円前後となっています。しかし規模の大きい工事であればより多くの資金が必要となります。